QGISを使ってみました
- yamagataforester
- 1月4日
- 読了時間: 4分
更新日:3 日前
前回の記事(森林計画資料を申請してみました)で申請した森林計画図のデジタルデータを森林管理に役立ててみよう!ということで、今回はQGISの紹介です。
QGISとは?
そもそもGISとは、Geographic Information System(地理情報システム) の略です。
簡単に言うと、地図(位置情報)とそこにひも付く様々な情報(属性情報)を重ねて扱うための仕組みです。森林分野であれば、森林の位置と面積・樹種といった情報を地図上でまとめて確認できます。
QGISは、オープンソースのGISソフトです。無料で非常に多機能、世界中で利用されているという特徴があります。
一方で、紹介する個人ブログなどの情報が多すぎて、初心者にはどれを見ればいいのか分からないと感じる方も多いと思います。
そこで今回は、「とりあえず個人に森林管理で使うなら、ここだけやればOK」という内容に絞って紹介します。
今回やること(全体の流れ)
今回の記事では、次の手順で進めます。
① PCにQGISをインストールする
② QGISでプロジェクトを作成する
③ QGISのプラグイン「林道調査アプリ」をインストールする
④ スマホに「QField」をインストールする
⑤ QGISのプロジェクトをスマホ(QField)と共有する
順番に見ていきましょう。
① PCにQGISをインストールする
QGISは、頻繁に新しいバージョンが公開されています。基本的には 新しいバージョンを使うのが原則ですが、注意点があります。QGISには「プラグイン」と呼ばれる拡張機能があり、これらは 特定のバージョンで動作することを前提に開発されています。
そのため、使いたいプラグインが対応しているQGISのバージョンを確認したうえで、バージョンを選ぶ必要があります。
本記事では、林野庁が開発したプラグイン「林道調査アプリ」 を使うことを想定しています。このプラグインは、3.16か3.28のバージョンに対応しています。特に長期安定版(LTR)
の使用を推奨しています。
また、林野庁では森林ゾーニング支援ツール「もりぞん」( 農林水産省$林野庁$森林ゾーニング支援ツール「もりぞん」$データセット)も公開しています。こちらは主に市町村向けのプラグインですが、3.16のバージョンに対応しています。
両方のプラグインを使う場合は、QGIS 3.16 をインストールしておくのが良いかもしれません。QGISは複数バージョンを同時にインストールすることも可能です。
まずはこちらのサイト(農林水産省$林野庁$林道調査アプリ$データセット)からマニュアルとなる「林道調査アプリの手引き」をダウンロードしてください。
このマニュアルには、QGISのインストール方法も書いていますので、このマニュアルを参照してダウンロードしてみましょう。
②QGISでプロジェクトを作成する
QGISを開いてプロジェクトを作成しましょう。作成したプロジェクトは自分が使いやすいように編集します。
ちなみに、前回申請した森林計画図を表示させるとこんな感じです。

また、紙図面をQGIS上で表示させることもできます。

QGISの基本的な操作方法は林野庁の「QGIS活用マニュアル」を参照しましょう。
もっと詳しく知りたくなったときは、全国林業改良普及協会が発行している書籍も有効です。
③QGISのプラグイン「林道調査アプリ」をインストールする
「林道調査アプリの手引き」にしたがって、プラグイン「林道調査アプリ」をインストールしてみてください。この林道調査アプリには、④でスマホにインストールする「QField」上で道の線形や場所を記録することができる機能があります。インターネット配信地図のオフライン切出しをすることで、ネットワーク環境がなくても地図を表示させることができます。
記録する場所の種別はデフォルトで次のようなものがあります。

④スマホに「QField」をインストールする。
QGISにはQFieldというアプリがあり、QFieldを使うとQGISで作成したプロジェクトをスマホで表示して現地で確認することができます。
②で作成したプロジェクトをQFieldで表示させるとこのような画面になります。

⑤QGISのプロジェクトをスマホ(QField)と共有する
QGISのプロジェクトはクラウド又はローカルでスマホと共有することができます。
QGISにはQGIS Cloudというクラウド上でプロジェクトを共有することができるプラットフォームがあります。
また、QGISのプロジェクトのデータを直接スマホ端末にコピーすることもできます。このやり方も「林道調査アプリの手引き」を参照してください。
まとめ
これで、森林管理にGISを使うための最低限の準備が整いました。
GISは難しそうと感じていた方も、まずはこの記事のことだけをやってみて、触る・ 見る・歩く・確認する ところから始めてみてください!



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